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「アベンジャーズ、アッセンブル。」その一言を聞くために、僕らは11年間待っていた。
映画館でこれほど多くの大人が泣いている光景を、私は見たことがありません。
2008年の『アイアンマン』から始まったマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)。その22作目にして、「インフィニティ・サーガ」の完結編。
これは単なる映画ではなく、一つの時代の終わりであり、壮大な「葬送」と「祝祭」の儀式です。
前作『インフィニティ・ウォー』での絶望的な敗北から、ヒーローたちはどう立ち上がるのか。
上映時間3時間1分。トイレに行く暇など1秒もありません。
すべての伏線、すべての感情が回収されるラストシーンで、あなたは必ず心の底から震えることになります。
- おすすめ度: ★★★★★(5.0/5.0)
- こんな人におすすめ: 過去のMCU作品を追いかけてきた人、映画館での「一体感」を味わいたい人、ヒーローの最後を見届けたい人。※一見さんお断りの集大成です。
1. 作品情報とIMDbスコア(世界基準の客観評価)
『アバター』を一時的に抜き、世界興行収入歴代1位(当時)を記録。批評家からも「奇跡のようなフィナーレ」と絶賛されました。
| 項目 | 詳細データ |
|---|---|
| 邦題 / 原題 | アベンジャーズ/エンドゲーム / Avengers: Endgame |
| カテゴリー | 映画(洋画) |
| ジャンル | アクション / SF / ドラマ |
| IMDbスコア | 8.4 / 10 (Top 100入り) |
| Rotten Tomatoes | 批評家 94% / 観客 90% |
| 監督 | アンソニー&ジョー・ルッソ |
| 公開年 / 上映時間 | 2019年 / 181分 |
主要キャスト・登場人物
契約満了が噂されていたオリジナル・メンバー(初期アベンジャーズ)6人を中心に、MCUのほぼ全てのキャラクターが登場する豪華絢爛なキャスティングです。
| キャラクター | 俳優 (Actor) | 役柄・備考 |
|---|---|---|
| トニー・スターク (アイアンマン) | ロバート・ダウニー・Jr (Robert Downey Jr.) | MCUの始まりの男。 敗北後、家族と静かに暮らしていたが、「失った人々」を取り戻すため、最後の賭けに出る。 |
| スティーブ・ロジャース (キャプテン・アメリカ) | クリス・エヴァンス (Chris Evans) | 高潔なリーダー。 「前に進め」と人々に説きながら、自身は過去の後悔に囚われている。 |
| ソー | クリス・ヘムズワース (Chris Hemsworth) | 雷神。 サノスを討ち取れなかった自責の念から、酒浸りの引きこもり(激太り)になってしまう。 |
| サノス | ジョシュ・ブローリン (Josh Brolin) | 最凶のタイタン人。 全宇宙の生命の半分を消し去り、その野望を完遂した「絶対的勝者」。 |
2. 『アベンジャーズ/エンドゲーム』あらすじ(ネタバレなし)
「失ったものを取り戻す。たとえ、何が犠牲になろうとも。」
サノスの指パッチン(デシメーション)により、全宇宙の生命の半分が消滅してしまった。
生き残ったアベンジャーズはサノスを急襲し、インフィニティ・ストーン奪還を試みるが、ストーンは既に破壊されていた。
希望は完全に断たれ、世界は悲しみの中で5年の月日が流れる。
ある日、量子の世界(クォンタム・レルム)に閉じ込められていたスコット・ラング(アントマン)が奇跡的に帰還する。
彼が持ち帰った「時間の概念を超越する」というアイデア。
それは、過去へタイムトラベルし、ストーンが破壊される前に回収するという起死回生の作戦「タイム泥棒」だった。
バラバラになっていたアイアンマン、キャプテン・アメリカ、ソー、ハルク、ブラック・ウィドウ、ホークアイ。
初期メンバー6人は再び集結し、消えた35億の人々と、失われた希望を取り戻すための最後の戦い(エンドゲーム)に挑む。
物語の構成と見どころ
壮大な「思い出巡り」
中盤の展開は、過去のMCU作品(『アベンジャーズ』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』など)の舞台裏に潜入するという、ファン感涙の構成になっています。
「あの時、裏ではこんなことが起きていたのか」という驚きと、亡き人々との再会が涙を誘います。
MCU史上最大の最終決戦
クライマックス、荒野と化したアベンジャーズ本部での決戦。
絶体絶命のキャプテン・アメリカの耳に届く無線音声「左を見ろ(On your left.)」からの展開は、映画史に残るカタルシスです。
画面を埋め尽くすヒーローたちの姿に、鳥肌が止まりません。
3. 海外の評判・レビューと「人気の理由」
単なる続編ではなく、「22本の映画のカーテンコール」として完璧な着地を見せました。
👍 評価される点:完璧なファンサービス
- キャラクターアークの完結:
特にトニーとスティーブの物語の終わらせ方が「これ以上ないほど美しい」と絶賛されました。 - 感情のジェットコースター:
笑えるシーン、泣けるシーン、燃えるシーンのバランスが絶妙。3時間という長さを全く感じさせません。
👎 批判・注意点:一見さんには厳しい
- 高いハードル:
本作を楽しむためには、最低でも『インフィニティ・ウォー』、できれば主要作品すべてを見ておく必要があります。予備知識なしで見ると、感動は10分の1以下になります。
🧐 よくある疑問:タイムトラベルの矛盾は?
本作のタイムトラベル理論は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』型(過去を変えると未来が変わる)ではなく、「過去に行くと、そこが自分の未来になり、元の現在は過去になる(分岐する)」というマルチバース理論を採用しています。
少し複雑ですが、作中でハルクやエンシェント・ワンが説明してくれるルールさえ把握しておけば大丈夫です。
① トニーとスティーブの「交差」
シリーズを通して、トニーは「自己中心的」から「自己犠牲」へ。
スティーブは「自己犠牲(公への奉仕)」から「自分の幸せ」へ。
対照的だった二人のヒーローの人生観が、この映画で完全に交差し、逆転して完結します。
「ワイヤーを切る行為(自己犠牲)なんてしない」と言われていたトニーが最後に何をしたか。「ダンスの約束」をずっと守れなかったスティーブが最後に何を選んだか。
この対比こそが、本作を最高傑作たらしめている理由です。
② ムジョルニアを持ち上げた意味
キャプテン・アメリカがソーのハンマー(ムジョルニア)を持ち上げるシーン。
これは単なるパワーアップイベントではありません。『エイジ・オブ・ウルトロン』で少し動いた伏線の回収であり、「彼こそが最も高潔な魂の持ち主である」という究極の証明です。
ソーが嫉妬せずに「知ってた!(I knew it!)」と嬉しそうに叫ぶ姿も含めて、最高のシーンです。
⚠️ WARNING ⚠️
ここから先はネタバレを含みます。
主要キャラクターの死と、感動のラストについて解説しています。
5. 【ネタバレ注意】結末と核心の解説
ブラック・ウィドウの犠牲
ソウル・ストーンを入手するために訪れた惑星ヴォーミア。
石を手に入れる条件は「愛するものの魂(死)」でした。
ホークアイとブラック・ウィドウ(ナターシャ)は、互いに自分が犠牲になろうと争います。
結果、ナターシャが自ら崖へと身を投げ、アベンジャーズに魂を捧げました。「家族(アベンジャーズ)」を取り戻すために。
「私が、アイアンマンだ(I am Iron Man.)」
過去から軍勢を引き連れてやってきたサノスとの最終決戦。
インフィニティ・ガントレットを奪い合い、サノスが指を鳴らそうとしたその瞬間、ストーンを奪い取っていたのはトニー・スタークでした。
ドクター・ストレンジが指し示した「1400万605分の1」の勝利の道。
トニーは自らの命と引き換えに指を鳴らし(スナップ)、サノス軍を消滅させます。
「私が、アイアンマンだ」
第1作目のラストと同じ言葉を残し、トニーは愛するペッパーに見守られながら静かに息を引き取りました。
盾の継承と、ラストダンス
戦いが終わり、ストーンを元の時代に返しに行ったスティーブ・ロジャース。
しかし、彼はすぐには戻って来ませんでした。
彼が戻ってきた時、そこには年老いたスティーブの姿が。
彼は過去に留まり、ペギー・カーターと共に「自分の人生」を生きたのです。
スティーブはキャプテン・アメリカの盾をサム(ファルコン)に託します。
ラストシーン、かつて約束したダンスをペギーと踊るスティーブの幸せそうな表情で、インフィニティ・サーガは幕を閉じます。
6. まとめ・視聴方法
「3000回愛してる」。この言葉の意味を知った後、あなたの人生において、この映画は特別な一本になるでしょう。
どこで見れる?(配信・レンタル状況)
U-NEXT、Disney+(ディズニープラス)、Amazon Prime Videoなどで視聴可能です。
※配信状況は執筆時点のものです。
▼ 次に見るべき関連作品
- 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』: 本作の前編。絶望を知ることで、本作の感動は何倍にも膨れ上がります。
- 『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』: 本作の直後を描いたエピローグ的作品。トニーを失った世界で、ピーターがどう生きるかが描かれます。

